下記に記載してある内容は、当店で実際にコロニル製品を使用してブランド品のお手入れをした際の感想に基づくものです。記載してある方法より効果的なお手入れ方法も考えられますので、あくまで参考程度にご参照ください。 また、素材の劣化具合や、汚れの質・程度によって効果は異なります。 必ず同じ効果があるということは保証し兼ねますので、ご了承ください。

ヴェルニの表面についた汚れをお手入れ

ヴェルニのバッグの横下に写真のような黒い汚れが付着していました。
マジックのインク等の浸み込む汚れではなく表面に付着した汚れでしたので、ソフトガミを使用してお手入れをしてみました。

お手入れ前

黒い汚れ(ガムが付着したような汚れ)がありました。

お手入れ後

ソフトガミで擦ると、黒いカスとなりキレイに取り除くことができました。ヴェルニは浸み込んだ汚れはどうにもなりませんが、表面に付着した汚れはキレイに取り除くことも可能です。

シャネル ラムスキンの角の汚れをお手入れ

シャネル ラムスキンの角についた汚れをソフトガミで擦りました。 ソフトガミで弱めに何度も擦って汚れを取り除く為、プログレスムースのように浸み込む心配がありません。汚れの落ち方を確認しながら作業できるので、失敗する可能性も低く、安心して利用できます。 ただ表面の薄革が剥げている場合はあまり効果がありません。

お手入れ前

写真が暗くてわかりにくいですが、角の部分が少し黒ずんでいます。

お手入れ後

完全には取れませんでしたが、かなり汚れが薄くなったのがわかります。(擦りすぎると薄皮が剥げる恐れがあるので、途中で止めました。)

持ち手部分に付いたインク系の汚れをお手入れ

バッグの持ち手部分に付いたインク系の汚れをライニガースプレーで何回も擦りました。 インク系の汚れを完全に取り除くことは難しいですが、少し薄くなりました。

お手入れ前

二箇所に付いた別の汚れです。ソフトガミでは薄くなりませんでした。

ライニガースプレー使用後

汚れが少し薄くなっているのがわかります。少し強めに擦るのがコツです。 ただ必要な栄養分まで取れて表面が白く変色しています。

ディアマント使用後

栄養補給の為、ディアマントを使用しました。表面が白っぽく変色したのは取れましたが、元の黒ずみが少し濃くなってしまいました。ただ、元に比べると確実に汚れが薄くなっています。やはり染み込んだ汚れを完全に取り除くのは難しいです。

ヴィトン アルマの底のスレをお手入れ

バッグの底の角が擦れて写真のような状態になっているのを良く見かけます。
今回はシリコンポリッシュのみを使用してお手入れをしてみました。

お手入れ前

角がスレて白く変色しています。

お手入れ後

色も自然な飴色になり、黒ずみも目立たなくなりました。

新品同様のヌメ革の汚れに対してのソフトガミの効果

バッグの角のパイピング部分等のヌメ革に、ジーンズの色が付着してできた汚れが付いてしまうことがあります。
持ち手の黒ずみについては、強く擦ることで表面が白く変色してしまい、プログレスムース等での栄養補給が必要となります。しかし、部分的な薄汚れは少し擦るだけで取り除くことが可能なので、プログレスムースでの栄養補給はほとんどの場合必要ありません。 下の画像は、状態の良いヴィトン パピヨンのヌメ革の持ち手の付け根部分にできた汚れをソフトガミだけを使用し、お手入れした結果です。

お手入れ前

写真の中央付近が少し黒っぽく変色しています。

お手入れ後

ソフトガミで軽く数回擦りました。強くは擦っていないため、目立つほど白くはなっていません。

シャネル キャビアスキン素材へのウォーターストップスプレー効果

シャネルのキャビアスキンの場合は、ヌメ革のように雨シミに対して特に気遣う必要はありませんが、やはり色の薄い商品の場合は、雨シミや汚れが気になります。 その心配も、ウォーターストップスプレーを使用することで解決します。
そこで今回は、色落ちの有無、効果を確かめる為に実際にスプレーを使用し、効果を確認してみました。

向かって右側のみにウォーターストップスプレーを使用してみました。 特に目立つ色落ちや色ムラもありません。

コップで水を落として、1分後にティッシュで水を拭き取りました。見てわかる通り、 ココマークの縫い糸にも湿った後はなく、キレイな状態のままです。

ドレスインプレグニーラーでのお手入れ結果

スエード生地のヴィトンのバッグの中の汚れに効果がある、ドレスインプレグニーラーを使用してのお手入れ結果です。汚れの質にもよると思いますが、大抵の汚れは目立たなくなります。 またドレスインプレグニーラーには、汚れを付きにくくする予防効果もありますので、汚れが付く前に使用することをお奨めします。
中古のヴィトンのバッグをヤフーオークションなどで販売する場合は、バッグの中の汚れでも入札価格が下がります。少しでもキレイな状態で出品することで入札価格が上がりますので、お手入れは必須です。 スエードのバッグや靴にも使えるので、1本あると便利です。

お手入れする前のバッグの中の様子です。マジックのインクのような汚れが付いています。

ドレスインプレグニーラーを使用しお手入れをした後の様子です。角に多少汚れが残っていますが、手前の汚れは取り除くことができました。